2018年夏の只見線遠征以降、DD51臨時迂回貨物を撮りに5回も島根に行ったがあまり成果を上げることができなかった。晴れマークが点灯するのを首を長くして待っていたのだが、なかなか晴れ予報が出てこない。しかもやっと晴れ予報だと小躍りして島根に行ってみると、どこからともなくモクモクと雨雲がご登場。そんな日々だった。思い出すだけでもトラウマである。
そんな虚無な夏休み後半が終わり一か月が経った11月。師匠こと大学の写真部の先輩に「撮り鉄しに行きたい」と駄々をこね、奥出雲は木次線に連れて行ってもらうことになった。
奥出雲へ向かい北上していくほどに山々はますます赤く彩りを増してゆく。先輩によると今年の紅葉は当たり年らしい。さらにGPVによれば午後からは綺麗な青空が広がるとのこと。激Vカットを目前にして期待に胸が弾む。
追っかけスタートは下久野-出雲八代。しかし青空がイマイチ。気を取り直してさらにおろち号を追いかける。途中何度も撮影しながら南下していき、いよいよ終点手前のポイントへ到達。先輩の降ろしてくださったポイントに立つと息を呑むほど美しい紅い山々が目の前にそびえ立っていた。こんな紅葉は見たことがない!もはや山だけで激V!広角端換算24mmにセット、鉄道の神に感謝しながらシャッターを切った。
おろち号の牽引機も先が長くないと噂の絶えない令和元年、木次線沿線の紅葉はどんな景色を見せてくれるのだろう。紅葉のピークが待ち遠しい今日この頃である。