夜明け前の大動脈を支える峠の職人、EF67。
引退の噂を感じさせない力強い走りで、老兵は駆け抜ける。後継機関車の生産計画がちょうど活躍中のEF67と同じ3両と発表され、いよいよ引退の噂が現実味を帯びてきた。せっかく近所で撮影できる好被写体、有名撮影地ながらも遠征オタクと差を付けられそうなカットを目指す。
午前5時過ぎ、少し早めに起床して愛車のトランクに脚立と新装備Mark7D-LVを積載。目障りなタイガーロープをかわすためハイアンで勝負に出る。まず一本目のEF67が補機で就く貨物、1050レ。ピン電のステンレス電車で合わせた構図でシャッターを切るとパンタがはみ出てしまった。編成を撮り慣れていないせいでこの間隔が掴みにくい。セットしていたサンヨンを外して80-200に入れ替える。本命の5074レ、構図を微調整して迎撃態勢に。
午前7時40分、真横をけたたましい轟音を立てて貨物列車が通過する。ファインダーを凝視して最後尾のロクナナが現れる瞬間に集中する。ファインダーいっぱいに現れたEF67。ヤバい、構図がシビア過ぎたか!心拍数が上がったままモニターの解答速報を表示。結果は?カツカツながらも構図内に収まり撃墜成功!前パンはなんとか串らずほっと胸を撫で下ろす。
ゆっくり脚立天板から降りて機材撤収。この後自宅で食べた味噌汁は旨かった!