温泉俯瞰で一通り撮影を終えた後は、とりあえず新潟方面へ向かい野沢-上野尻のオーバークロスへ。2両分のガーデニングのおかげで事前の狙い通りこの撮影地で撮れそうだが、それでも成長した草が足回りにかからないか一抹の不安があった。そこで乗り鉄用の安いカーボン三脚の足を目いっぱい伸ばし、高さを稼ぐため足を閉じる。さらにエレベーターを最上段まで伸ばしギリギリの高さを得る。今回は乗り鉄レンタカーなので脚立は無し。目いっぱい背伸びしてライブビューイングで狙いを付ける。そんな変な姿勢で待つこと5分、2両のヨンナナが草原の上を滑るように走ってきた。
この後、もう二枚撮ったが結果はイマイチ。せっかくなので喜多方まで帰った後は喜多方ラーメンを一杯食べてレンタカーを返却。余談だが、今回借りたワゴンRは約320km近く走って燃料消費はたったの20L。結構踏んでたのに燃費はおよそ16L/kmとかなり優秀な車であった。下りで回生ブレーキを意識したり、ニュートラルに入れてセコく乗っていたからかもしれないが、多分そんなに関係はないだろう。最近の車はとても優秀である。
後ろ髪を引かれつつもレンタカーを返した後は磐越西線に乗り込み、埼玉に住む浪人生の頃の旧友の下宿へ向かう。ステンレスの新型電車に揺られつつ、ふと車窓を眺めると雨が降っていた。今朝までは快晴だったのにすごい目まぐるしい変化である。まるで盤西のヨンマルの行く末を暗示しているようだなあ、とか思いつつ、駅で買ったジュースをプシュッと開けて物思いにふけるのであった。