機材紹介

カメラやレンズの紹介。実際に使用してみた感想や作例。

レンズの評価について

このサイトでは、数値で定量的に評価するのではなく、イメージで定性的に評価する方針を取っております。理由はいくつかありますが、まず一つとしては私自身がレンズを定量的に評価する方法を正しく理解していないところにあります。このサイトを少し読んでくださった方は薄々私が理工系学徒であることを感じているかと思いますが、実は私自身あまりお利口でない理工系の学生なのであります。(あ、今のは「お利口」と「理工系」をかけた...)それで、どれくらい賢くないかというと、天丼とかつ丼の違いが理解できないくらいには賢くありません。したがってそういった数値的な評価はできません。ですから、光学系が専門の方、光学に関して自信のある皆様は「なんかエセ理系があたまわるそうなこと言ってるよ」くらいの感覚で読んでください。
二つ目の理由としましては、私は(少なくとも我々のような素人には)メーカーから与えられたMTF曲線の情報だけでレンズの評価をするのは不可能であると考えているからです。以下のMTF曲線を見てください。

この中でどれが最も高価なレンズなのか、MTF曲線から見分けられますでしょうか。正解は、一番下のMTF曲線で評価されたレンズ、AI AF 80-200 F2.8D NEW (希望小売価格:192,500円 価格は2019年10月22日現在)なのです。ちなみに一段目左はAF-S 55-200mm(キットレンズです)のワイド端、右がテレ端。二段目左はAF-P 70-300mmのワイド端、右がテレ端です。
おおっ、と。これだけを見て80-200は20万もするのにカース!キットレンズ以下のゴミレンズ!ニコンの母ちゃんでーべそ!と評価するのは早計です。各図の右下を見てください。そう、F値が記入されていますよね。当然と言えば当然なのですが、この図は全てのF値において評価した訳ではないのです。実際に80-200はF2.8において甘々描写なのですが、F3.5からシャープになり始め、F4ではバリバリに解像します。F5.6以降は言わずもがな。おそらくMTF曲線を描いたら、10本/mmの曲線も30本/mmの曲線も1周辺にピターッとくっ付いているのではないのでしょうか。他のレンズとF5.6で勝負させたら、80-200mmが優れた結果を叩きだすのではないかと思われます。これは80-200に限りません。2000年代以前のフィルム用レンズの全般に「解放甘々絞りバリバリ」といった特性があると言われています。したがって、メーカーの公開している絞り解放だけで評価したMTF曲線は、少なくとも我々素人には評価するにあたってM(まるで)T(為にならない)F(ふざけた)曲線であると言えます。
でもまあ、もし80-200がポッとでのキットレンズより性能が下だったらそもそももう販売していません。ニコンも80-200に需要があるから未だに20年以上前のレンズを新型レンズと同じラインナップに並べているのです。実際に鉄道の撮影現場に行くと80-200を利用するニコンユーザは案外多く、まだまだ第一線で活躍していることを感じることができます。80-200は優秀だからね。やっぱりMTF曲せn...(以下略)

次に色味の評価ですが、これは完璧に僕の主観の定性的評価です。立ち読みした雑誌の文句を切った貼ったしたかのような語彙力の欠片もない表現になるかとは思いますが、ご容赦を。というか色味を定量的に評価したブログとか見たことがありません。あったら是非教えてください。あと、機材の使いやすさですが、これに関しては全く考慮していません。重かろうが、使いにくかろうが、良い写真が撮れればそれで良いのです。機材を自分に合わせてはいけません、機材に自分を合わせるのです。ちなみに私は「機材の重さは被写体の重み」という言葉を座右の銘にしているので機材が重いと喜びます。えへへ(^q^)

と、いうわけで長々と訳の分からない(書いてる自分も分からなくなってきた)文章を書いてきましたが、これ以上書くと知識のなさが露呈してTwitterの陰湿カメラオタク(アニメアイコン)のオモチャにされてしまうのでこの辺で〆ておきます。